全ての人間を経験しないとだめ? 少年時代⑭

ガラスのような繊細な心をもっていた少年時代。

私は、周りとは少しだけ感覚が違っている不思議な子どもでした。

 

私が子供の頃、こんなことを考えていました。

全ての人の人生を経験しなければ、人というものを理解したことにはならない。

 

命を一ついただいて、地球に生まれ、一つの人生を生きる。

そこには、山あり谷あり、苦楽が待っています。たった一つの生涯とは言え、これらを経験するということは、自分自身を成長させる上で、とても価値があることだとは思います。

しかし、それは、たった「一人の人間の体験」にすぎません。それだけでは、学ぶものが限られてしまいます。極々一部にすぎません。

人生は、人の数だけ存在しています。

私の隣に座っている友だちの人生、病で苦しんでいる男性の人生、遠く離れた国の少女の人生、大国の大統領の人生… 膨大な数の人生が存在します。

その一つ一つに違った経験、違った感じ方、違った学びがあるはずです。

私は、その全てを体験し、全ての人間の感情を体感すべきだと考えています。

そして、そこには「過去に存在していた人たちの人生」も含まれます。加えて、動物たち、植物たち。そして、鉱物なども。

転生輪廻を繰り返し、万物への理解を深めていくには、1万回の転生だの1億回だのは、まだまだ序の口だということです。

しかし、たった一つの生涯であっても、生きていくということは、かなりの苦労を伴い、エネルギーも消耗してしまうものです。ましてや、存在する全てを経験しなければならないと考えると、途方に暮れてしまいます。

どんなに大変でも、全体験をやり遂げなければ、人間という存在、宇宙という存在を悟ったことにはならない。子供の頃は、そう考えていました。

しかし、今は少し考えが変わりました。

今は、「ワンネス」「アカシックレコード」という概念に基づいて考えています。

「存在するもの全て」は、「一つの大きな集合意識である『ワンネス』」に包有されています。

そのワンネスの中に、全存在の全データが記録されている「アカシックレコード」と呼ばれているものがあるのです。人間や動植物等、素粒子から銀河まで、宇宙の全てのデータが、そこには保存されているのです。それらをみんなでシェアしているのです。

転生というのは、アカシックレコードに存在する莫大なデータの中の「一つの人生をのぞき込んでいる」に過ぎないのです。まるでリアルに経験しているかのように感じていますが、実はのぞき込んでいる瞬間に、その人生を「ダウンロード」して疑似体験しているだけなのです。

面白いのは、そのダウンロードした「Aさんの人生」を変更して、別のファイルとしてアカシックレコードに「アップロード」することができることです。

アカシックレコードに、「Aさんの人生」というファイルがあるとします。それは、いわゆる「宿命」と呼ばれるもので、生まれる場所や時代、DNA等変えられない元データです。

そのファイルを選択してAさんの人生を体験しますが、体験者の意思によって多少人生が変わってきます。変更が許されているのです。その変更可能な部分が「運命」と呼ばれるものです。

どなたかが、「Aさんの人生」を経験すると、アカシックレコードに『A’さんの人生』という新たなファイルが加わるということです。

私たちが転生をする度にデータが増え、ワンネスの経験値が高まります。それが、ワンネスにとってのアップデートであり、進化なのです。

そして、忘れてはならないのが、

私=ワンネス

私=あなた=彼=ワンネス

であるということです。

私たちは3次元の世界にいると、個々に肉体が分離しているので、どうしても、自分たちのことを、それぞれ分離した存在だと捉えてしまいます。しかし、本来は「全ての存在が包有された一つの大きな存在」なのです。

ワンネスである私が、無数に分離し、無数の体験を同時にしているのです。実はものすごく効率のいい進化の仕方をしているのです。

だから、私一人が全ての存在を経験をしなくてもいいのです。私の分身が同時進行でやってくれているのです。

そして、私たちは、人生経験が終わるとワンネスに戻ります。その時、全ての記憶が蘇り、全ての存在がアップロードした全ての経験を体感することができるようになるのです。

極たまに、宇宙と一体化したことがあると言う人がいますよね。それは、人生経験を終える前に、一時的に三次元を離れ、高次元の世界を垣間見たという経験なのです。そういう人の多くは、その体験中に、全てのことが分かった言います。それは、ワンネスのアカシックレコードにアクセスしたからです。ワンネスそのものに一瞬帰ったという体験なのです。その瞬間は、きっと全知全能の存在になっていたはずです。

 

私たちの人生は、上手くいくことよりも、そうでないことの方が多いと思います。しかし、「体験している人生」が、うまくいっても、うまくいかなくても、どちらでもいいのです。どちらにせよ、新たなデータとして進化の糧になります。成功も失敗もないのです。

だから、頑張らなくてもいいのです。「楽しく楽な人生」でも「苦労に満ちた人生」でも同じく価値があります。

そこに存在して、その人の人生をやっているだけで十分価値があるのです。

どんな人生になろうと、ワンネスにとって必要な価値のある体験なのですから。

ただ選んだ人生を経験して、それをクラウドにどんどん上げていけばいいだけのことです。

もしも、あなたが、輪廻転生を果てしなのない修行であると思っているのなら、肩の荷を下ろしてください。みんなで分担・協力してやっていることなのだから、気負わないでください。

そして、今生で頂いた人生を楽しむことだけでいいということを忘れないでください。

 

少年時代⑮につづく

 

 

 

 

 

 

 

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