初めての金縛り 少年時代⑯

ガラスのような繊細な心をもっていた少年時代。

私は、周りとは少しだけ感覚が違っている不思議な子どもでした。

 

私が中学2年生の時、初めて金縛りにあいました。

金縛りについては、母の体験談をよく聞いていたので、どのような状態になるのかは何となくイメージはできていましたが、実際に体験してみると予想以上に苦しく恐怖感もかなりありました。

 

ある晩、私は恐ろしい夢を見ました。

それは、薄汚い金髪の女が、もの凄い形相で私に向かって突進してくる夢です。その女は、刃わたり40cmほどの出刃包丁を握りしめていました。その刃先を私に向けて追いかけてくるのです。

私は逃げる以外なすすべもなく必死で走ろうとするのですが、まるで足に何かが絡みついているかのように全然動かないのです。追い詰められた私に向けて、その女が出刃包丁を振りかざしたところで、金縛りが始まりました。

突然、頭の先からつま先までがつってしまったようになり、全身が硬直してしまいました。手足や頭を動かそうとしても全く動かないのです。隣の布団で寝ている兄に助けを求めようと声を出そうとしましたが、出せませんでした。意識ははっきりしていたので、その苦しみから逃れようと必死でもがきました。目は開いていたように思います。

体感として、2,3分間ぐらいでしたが、苦しみが続きました。その後、硬直が解け、通常の状態に戻りました。戻った後も、しばらくは呼吸が苦しく、動悸もあり、脈も速かったです。ジェットコースターを降りた直後のような感じです。(爽快感は全くありません。)恐怖感はありましたが、その後は疲れて寝てしまいました。

これが、私の金縛り初体験です。思った以上に苦しかったです。

日常の生活の中では、私がプールで遊んでいると、兄に羽交い絞めにされ溺れそうになったり、呼吸をしようと水面に顔を出すと、兄に頭を押さえられ再び水中に引きずり込まれたりするなど、死にそうになった体験は何度かありますが、このように体が全く動かなくなる経験は初めてでした。

この初体験以降、頻繁に金縛りにあうようになってしまいました。その不快感は相変わらずでした。

そんな金縛り生活を送っていたある日、私は意外なことに気が付きました。

その晩もいつも通り金縛りにあったのですが、必死にもがいているうちに体が少し動くようになったのです。特に足が動くようになったのです。動くようになった足で隣に寝ている兄を蹴りました。何度も何度も蹴りました。起きて助けてほしかったのです。しかし、何度蹴っても兄は無反応でした。いくら蹴っても無視するなんて、さすが私の兄だと思いました。

しばらくもがいた後、金縛りが解けました。

驚いたのは、ここからです。

金縛りの最中、もがいたり足を大きく動かしたりしていたはずなのに、金縛りが解けた時の寝姿に違和感があったのです。

その寝姿はというと、横向きになって両足をお腹の方に折り曲げた状態でした。簡単に言うと、普通に横向きで寝ている姿勢だったのです。もがいた形跡も足を動かして兄を蹴った形跡も見られませんでした。

そしてもっと驚いたのは、横向きになって寝ている私は、飼い猫のミルちゃんを抱きしめていたのです。もちろん猫はぐっすり寝ていました。

金縛りの間、体は大きく動いていたはずです。でも、本当に体が動いていたのならば、猫は起きてしまい布団から出て行っていたでしょう。蹴られた兄もきっと起きたはずです。しかし、私以外は、何事もなかったかのように静寂と平静を保っていました。

不思議ですが、実際には、体は全く動いてなかったのです。

では、一体何が暴れていたのでしょうか?

 

暴れていたのは、肉体ではなく意識だったのです。

 

その時初めて、肉体とは違う意識という存在があることを実感しました。それ以降、金縛りの最中に、意識体としての自分を自覚することができるようになり、これが幽体離脱なんだと分かるまでになりました。

特に10代の後半は頻繁に金縛りにあい、その度に意識体と肉体との分離を経験しました。

次は、その肉体と意識体の分離体験についてお話ししたいと思います。

少年時代⑰につづく

 

コメント

  1. zoritoler imol より:

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